治療・闘病日記

CVポート造設術(埋め込み術) 術後のレポート(写真あり)

今回は、CVポート造設術について簡単に説明していきます。また母が実際に手術を受けて感じたことと、私が手術室看護師として立ち会ってきた経験をふまえて記事を書きたいと思います。イラストと母の創の写真(術後と一か月後の比較)も掲載しますので、イメージはつきやすいと思います。

内容は、母と私の一個人の経験のため、その点はご理解ご了承の上お読みください。

≪CVポートとは≫

CVポートとは、埋め込み式の抗がん剤投薬口です。上大静脈という、心臓(右心房)に戻る大きな静脈(中心静脈)に、カテーテルを留置します。そのカテーテルにポートを接続して、皮下に埋め込む手術のことです。基本的には、局所麻酔下で行う手術です。外来患者さんの場合は、日帰りで手術を行う方も多々います。

利点

① 末梢血管(腕の血管)に比べ、中心静脈は血管が太いため、薬液が漏れずらい

②中心静脈は血管の壁が分厚いため、刺激を受けにくい。要するに、濃度の濃い薬液を投薬する時に細い血管から投薬すると痛みを感じやすいですが、太い血管から投薬すると痛みを感じにくいということです。

※抗がん剤治療の場合の適応は、在宅でポンプを用いて薬剤の注入の必要がある場合、末梢血管が弱くなっている場合、両側乳がんなどがあたります。

私の経験上で、よくカテーテルを留置している部位は、左右どちらかの内経静脈(首の側面に走っている静脈)が多く、次に鎖骨下静脈を選択されていました。また、つなげているポートは、前胸部(鎖骨のやや下あたり)に埋め込むことが多いです。まれに、上腕(二の腕の付近)や鼠径部(足の付け根付近に走っている静脈)に埋め込む場合もあります。留置血管、ポート埋め込み位置は、いずれも医師の判断によるため不明点などあれば、医師からよく説明を聞いてください。                 『参考文献:がん化学療法看護 はじめの一歩 照林社』

※ イメージ図です(母は、みぎ鎖骨下静脈に埋めています
先端がポートです、皮下に埋めてポコッとなっている物

≪手術の流れと実際に受けた経験談≫

らめちゃん

※ポイントを記載したいと思いますので、省略している部分もあります

手術と聞くと何となくストレッチャーで、大がかりなイメージが強い方も多いかと思います。今回の手術は、歩行できる場合は歩いて手術室へ向かいます。手術室の中に入ったら、横になりバイタルサイン(血圧、心拍、体温、体内の酸素の値)の測定を行います。その後、手術部位の衣類を広げ、準備します。医師により、事前にエコーを使用し印をつけることもあります。

医師より手術部位の消毒後は、清潔な大きな布が手術部位周辺にかけます。顔にも布がかかる場合が多いですが、看護師が不快のないように調整すると思います。この際に手術部位か見えることは、まずないためご安心ください。

手術が始まると最初に、手術部位周辺に局所麻酔(痛み止め)を打ちます。皮膚に注射を行うため、患者さんからはこのとき一番痛みや苦痛を感じると聞くことが多いです。麻酔は速やかに効果を発揮するため、しばらくしたら血管に穿刺を始めます。この際は、痛みより引っ張られる感じがすると聞きます。痛みがある場合は局所麻酔の追加が検討されますので、我慢せず看護師や医師へ伝えると良いです。体を動かすと危険のため、言葉で伝えてください。母は小柄のため、鎖骨周辺の骨が邪魔になりなかなか血管にカテーテルが入らなかったそうです。

血管にカテーテルが留置出来たら、次にポート(丸っこいポッコリしているもの)を埋め込むポケット作りへ移行します。ポケットの位置はカテーテル留置部位と少し離れているため、局所麻酔を追加で打つ場合があります。その後、約2㎝皮膚を切り、ポケットを作ります。皮下の奥の方は、医師により電気メスを使用する場合があります。電気メスで切る際は、独特な匂いがあります。状況をよくわからなかった母は、終了後に『手術中、突然焼き肉の匂いがしてきたの』と驚きながら話していました。

ポケットができたら、血管の外に出ているカテーテルを皮下に通して埋め込みます。その後、カテーテルとポートを接続し、ポケットの中にポートを入れて皮膚を閉じます。

創の上のテープは、かさぶたの役割です

・テープは自然に剥がれるまで、貼っておいてくださいね

・少し内出血ができましたが、一週間ほどで消えました 

ポコッとした部分が、ポートです(ここに針を刺します)

・『→』はカテーテルを入れた傷です、消えつつあります

・ポートを埋め込むための創も薄くなりました     

≪経験後の振り返り≫

終了後の母は、緊張しすぎて不安だったそうです。でも主治医が、母の好きそうな音楽をかけてくれたそうで、その気づかいに安心した、もと言っていました。私が印象に残っているのは、母がCVポートの手術を受ける前に、全身麻酔の手術は2回経験がありましたが、局所麻酔は初めてだから怖い、と言っていたことです。

≪まとめ≫

・CVポート造設術は、基本的に局所麻酔で行います。目覚めている状態で行いますが、手術部位に手術用の布がかかるため、手術部位は見えませんので、ご安心ください。

・最初の痛み止めの麻酔を打ちます。手術中のひどい痛みがあれば、痛み止めの追加を執刀医がしてくれると思いますので、我慢せずお伝えすると良いです。

・術後、大きな痛みは感じなかったです。

ざっくりとですが、私たちの経験談でした。手術の流れや、やり方など、医師や病院によって違いはさまざまあるかと思います。少しでも参考になることがあれば良いなとと思い、記載しました。読んで頂きありがとうございました。

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